「被爆について 〜マスクを徹底しましょう〜」

以下は、広島原爆訴訟などでずっと関わって来た斉藤医師のメッセージです。
支援活動にあたってのひとつの指針になるのではないかと思いますので紹介します。

もちろん、刻々と変わる状況のため、常に新しい状況に従って活動してください。
また、必ずしも安全であるとは言えないことはご了承ください。

少しでも放射能の不安を減らすためには、マスク着用を徹底しましょう。
風邪の予防にもなりますし、防寒にもなります。

今、原発事故被災地に 求められる支援は?【動画】

【要約】

メッセージ動画の要約は以下の通りです。

 

現在、20km圏外退避、30k「m圏内屋内退避という退避指示が出されている。

現在なお、空気中の放射線濃度が通常よりも何倍も高いという報道がされているが、私は、現在の退避行動は、理にかなっているものと思っている。
3、4号機の問題が日々状況が変わるので、今の退避の基準が現状のままでいくかは未知。
だが、この一週間の間の濃度、退避行動の問題を考えると、必ずしもパニックになる必要はないし、冷静に行動をとるべきである。

この間の放送を見て感ずることは、放射線汚染の問題を「安全だ」と割り切る放送も目立つ。
しかし、あおる必要はないが、リスクがあることはふまえねばならない。

リスクは、大きく2つに分けて考えるべきである。

  1. 急性の人的症状
  2. 晩発性の人的症状


1.急性の症状
一定の高い線量の放射能を浴びたとき、目に見える形で生じる被害。
暴露から短期間(数日から数週間)で出てくる症状。
しかしこれはある一定の線量がないと出て来ないので、
今の報道の数字からはそのレベルにはいっていないと理解していい。

2.晩発生の症状
線量が低くても長時間汚染されたときはやはりリスクがあるという考え方。
急性とは違い、後年におけるガン、非ガン性疾患問題など。
何年かたって出てくる症状。

リスクを考えると安易に安全とは言えないが、
今の退避行動をしっかりとっていれば、パニックになる必要はない。
20km、30kmという範囲を守れば、特別に支援に入る人が危険になることはない。
避難されている方と同じような目線で行動してくれていいと思う。

 

齋藤紀(さいとう おさむ)医師のプロフィール

1947年生まれ。広島大学原爆放射能医学研究所、広島大学保健管理センターを経て福島生協病院(258床)。1988年病院長。IPPNW(核戦争防止国際医師会議)日本支部会員。全日本民医連被爆問題委員会委員。専攻は内科・血液学。