「ありがとう うれしかった」西田公夫記念誌

今回の大災害は全国で支え合わないと、解決できないほどの深刻なものになっています。 ここ数日で続々と被災者を受入れるといった各自治体の申し入れがあります。

ただ、阪神・淡路大震災で県外に避難した方々の支援を行っていた私たちとしては、たった神戸ー愛知間ですら、地域の温度差によるストレスや、地元神戸の情報が届かないこと、全財産を失って遠くへ移動したために、戻ることも容易にできず、再建への道筋を断たれてしまったことなど、非常に多くの課題を目の当たりにして来ました。

もちろん、今は、早く、安全な、安心できる地域へ一時的に避難することは急務だと思いますので、県外で被災者を受入れるという提案は間違っていないと思います。

ただ、引き受けた以上、その後の課題にも責任もって関わり続ける覚悟は必要でしょう。

ひとつ強く提案したいのは、なるべく、誰でもいいからというよりは、同じ地区、同じ校区といった、まとまった地域で避難者を受入れることだと思います。そうすることで、同じ地区での苦しみを分かち合うこともできれば、お互いの性格が分かっているので、わがままも言えますし、許容もできます。また、今後の自分たちの地域の復興をどうしていくかを直接話し合えます。

幸い、ここで紹介する西田さん夫婦は地元神戸に帰ることができました。そして、愛知での出会いを「大事な孫たち」と慈しんでくれました。1人が1人に最後まで寄り添えば、たとえ地元に帰ることができなくても、なにか素晴らしい未来が待っていると信じたいです。

そして、「地元に戻りたい、地元で復興していきたい」という思いに応えられるよう、先の長い金銭的な支援も念頭に入れておきたいと思います。

ぜひ、これから被災者を受入れて行こうと考えていらっしゃる方、自治体には読んでいただきたい内容です。

阪神・淡路大震災の際に愛知県に避難して来た老夫婦との出会いから始まった、県外避難者への支援の記録集。 (2008年 5月発行)

ダイジェスト版−1(PDF)
・西田さんについて語る~震災とともに歩んだ12年~
・阪神・淡路大震災からこれまでの西田さんと私たちの年表
・避難所生活「不安と限界」
・新川町に来て「新たな出発と募る孤独感」
・「神戸恋し、でも家がない」(朝日新聞)
・「炎暑」
・「関西弁で話したい」
・りんりん愛知発足「独りじゃない。仲間とともに」
・県外避難者の会「りんりん愛知」発足
・「愛知県での”会”発足」 
・「”情報”不足が悩み」(毎日新聞)/「東山植物園散策レポート」
・「心和ます震災被災者」/「県外移住…孤独な被災者」(中日新聞)
・「県外避難者支援めざし ボランティアら連絡会議」(産經新聞)/「県外避難者を支えよう」(朝日新聞)
arigatou-1.pdf
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ダイジェスト版−2(PDF)
・県外避難者としての訴え 「私たちを忘れないで…」
・「震災記事をのせ風化を防いで」(中日新聞)/「避難いつしか3年に」(出典不明)
・「被災者のくせに大きな顔をするな!」「被災地へ帰れ!」
・「尾張の国から」
・ひょうご便り掲載記事
・帰郷「ようやく戻れる」
・「定住・帰郷、手探りの選択」(日本経済新聞)
・「支え合い3年 やっと神戸へ」(朝日新聞)
・「被災者は県外にもいるんや!!」他 記事2点
・県外避難者支援全国ボラネットりんりん記事
・「友の会の励ましに支えられて」
arigatou-2.pdf
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ダイジェスト版−3(PDF)
・震災から5年「変わらぬ思い、そして絵手紙との出会い」
・それぞれの5年ー「県外避難者の声に耳を」(神戸新聞)
・晩年の日々「出会いは宝、毎日を大切に」
・「素晴らしき 孫との出会い」
・「孫が出来た」
・災害復興とは人間復興、それは被災者と支援者が共に救われること
 真宗大谷派玉龍寺住職 五百井正浩
・あとがき「迷ったときはいつも」
arigatou-3.pdf
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